葬儀を執り行う立場となった際には、様々な準備に追われて頭がいっぱいになってしまいがちですが、その中で忘れてはならないのが香典返しです。しかし頻繁に行うものではないので、いざ返すとなればマナーでわからないことも多いという人も増えています。
まず頭に置いておかなくてはならないのが、金額のマナーです。香典返しの金額は、香典でいただいた金額の三分の一から半返し程度が一般的な目安となっています。香典の金額は人によって異なるので、いただいた金額に合わせた品物を用意するようにしておきましょう。
気をつけなくてはならないのが、香典でいただいた金額よりも高額なお返しはしてはならないという点ではないでしょうか。感謝の気持ちを込め、良かれと考えて高額なお返しをしてしまう人もいますが、いただいた金額よりも高額なお返しは失礼にあたり、マナー違反となります。しかし中には、親族や身内から高額な香典をいただくということもあります。その際には、扶助の気持ちがあるので無理にその金額の半返しや三分の一のお返しをする必要はありません。葬儀自体にもある程度まとまったお金が必要となることは、香典を渡す人もわかっていることであり、そもそもお返しをてもらうために香典を包んでいるわけではありません。地域によるしきたりなどに間違いはありますが、相手との関係性や金額に合わせて、マナー違反とならない香典返しをするように気をつけておきましょう。